M.2 SSDを増設しようとした際、マザーボードにネジが付いていなかったり、誤って紛失してしまったりして困った経験はありませんか。非常に小さな部品であるため、一度見失うと見つけるのは困難です。また、いざ買おうと思っても、どのサイズを選べば良いのか迷ってしまう方も多いでしょう。
この記事では、M.2 SSDのネジサイズはどれか、そしてどこで売ってるのかという疑問を分かりやすく解決します。パソコン初心者の方でも、この記事を読めば迷わずに適切なネジを入手し、安全にストレージの増設を完了させることができます。
適切なネジの規格を知ることは、大切なデータを守るストレージの安定動作にもつながります。通販サイトや実店舗での探し方、さらにはネジを扱う際の注意点についても深掘りしていくので、ぜひ参考にしてください。
M.2 SSDのネジサイズとどこで売ってるかの基本情報

M.2 SSDを固定するためのネジは、一般的なネジに比べて非常に小さく、特殊な規格が採用されています。まずは、標準的なサイズと、確実に購入できる場所について確認しておきましょう。
一般的なネジの規格は「M2」サイズ
自作パソコンの世界でM.2 SSDを固定するために使われるネジのほとんどは、「M2(エムニ)」という規格のネジです。この「M2」という名称は、ネジの太さ(直径)が2.0mmであることを示しています。
M.2 SSD用として一般的に流通しているのは、ネジの太さが2mm、長さ(首下の部分)が3mm程度のものです。これを「M2×3mm」と表記します。ごく稀にマザーボードの仕様によって長さが異なる場合もありますが、基本的にはこのサイズを探せば間違いありません。
なお、ネジの頭の形は「ナベ頭」や「超低頭」などが使われます。M.2 SSDは基板の上に重なるように設置するため、あまりネジの頭が高いとヒートシンク(冷却用の板)と干渉する可能性があるからです。そのため、専用品として売られているものを選ぶのが最も安心です。
ネジ単体ならAmazonなどの通販が確実
「M.2 SSDのネジが1本だけ欲しい」という場合、最も手っ取り早く確実なのはAmazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの大手通販サイトを利用することです。検索窓に「M.2 SSD ネジ」と入力するだけで、多くの商品がヒットします。
通販サイトでは、ネジ1本だけで売られていることは少なく、複数本のネジとスペーサー(台座)がセットになったキットとして販売されているのが一般的です。価格も数百円から1,000円程度と手頃で、予備も含めて購入しておくことができます。
また、プライム配送などを利用すれば翌日に届くことも多いため、作業を中断している時間を最小限に抑えられます。レビューを確認すれば、自分の持っているマザーボードで使えたかどうかの情報を得られるのも、通販ならではのメリットと言えるでしょう。
実店舗ならパソコン専門店を探そう
実際に商品を見てから買いたい場合や、その日のうちにどうしても手に入れたい場合は、パソコン専門店へ足を運ぶのが一番の近道です。「ドスパラ」「パソコン工房」「ツクモ」といった有名なパーツショップであれば、ほぼ確実に在庫があります。
こうした専門店では、自作パソコン向けの補修パーツコーナーに「M.2固定ネジセット」などの名称で陳列されています。もし見つけられなければ、店員さんに「M.2 SSDを固定するM2サイズのネジはありますか?」と尋ねれば、すぐに案内してもらえるはずです。
ヨドバシカメラやビックカメラといった大型の家電量販店でも、パソコンパーツを取り扱っている店舗であれば在庫がある可能性が高いです。ただし、小規模な家電量販店やPCサプライ品(マウスやキーボードなど)しか置いていない店舗では扱っていないことが多いため注意してください。
ホームセンターや100均での入手は難しい
「ネジならホームセンターにあるだろう」と考える方も多いですが、実はM.2 SSD用のネジをホームセンターで見つけるのは非常に困難です。ホームセンターで扱っているネジは「M3(3mm)」以上の太さが主流で、M2以下の精密ネジは取り扱いが極めて少ないからです。
仮にM2サイズのネジがあったとしても、長さが長すぎたり、頭の形状が特殊だったりして、PCパーツ用としては適さないことがほとんどです。同様に、ダイソーやセリアといった100円ショップでも、精密ドライバーセットなどは売っていますが、M.2専用のネジ単体を見かけることはまずありません。
無駄足を避けるためにも、近所のホームセンターへ行くよりは、最初からAmazonで注文するか、電車に乗ってパソコン専門店へ向かうことを強くおすすめします。餅は餅屋という言葉通り、PC関連の悩みは専門店で解決するのが最も効率的です。
M.2 SSD固定ネジを選ぶ際の注意点

サイズが「M2」であればどれでも良いというわけではありません。M.2 SSDを正しく、安全に取り付けるためには、いくつか確認しておくべきポイントがあります。適合しないネジを無理に使うと、マザーボードを傷める原因にもなります。
ネジの長さ(首下長)を確認する
ネジを選ぶ際に「M2」という太さと同じくらい重要なのが、ネジの長さ(首下の長さ)です。M.2 SSD固定用としては、2mmから3mm程度の長さが標準的です。これより長すぎると、ネジが最後まで締まりきらずにSSDがグラついてしまいます。
逆に短すぎると、ネジ山が少ししかかからないため、振動などで外れてしまうリスクがあります。M.2 SSDは動作中に熱を持ち、わずかに膨張・収縮を繰り返すため、しっかりと固定されていることが重要です。市販のセット品であれば、標準的な長さのものが同梱されているので安心です。
もし手元にあるネジが長すぎる場合は、無理に締め込んではいけません。マザーボード側のネジ穴(受け側)の底を突き破ってしまう恐れがあるからです。必ず適切な長さのネジを用意するか、ワッシャー(薄い板)を挟んで長さを調節するようにしてください。
スペーサー(台座)の有無をチェック
M.2 SSDの取り付けで最も重要な部品の一つが「スペーサー」です。これはマザーボードとSSDの間に挟む「台座」のような役割を果たすパーツです。M.2 SSDはマザーボードから数ミリ浮いた状態で固定される設計になっているため、このスペーサーがないと正しく装着できません。
スペーサーがない状態で直接ネジ止めしようとすると、SSDが斜めに深く曲がってしまい、基板に過度な負荷がかかって故障の原因になります。ネジを紛失したという方の多くは、このスペーサーもセットで探しているケースが多々あります。
市販のM.2ネジキットには、このスペーサーもセットで含まれていることがほとんどです。マザーボード側にスペーサーが残っていない場合は、必ずスペーサー付きのネジセットを購入するようにしましょう。スペーサーの高さもメーカーによって微妙に異なるため、セット品を使うのが無難です。
マザーボードのメーカーによる違い
基本的には共通の「M2」規格が使われていますが、稀にASUSやMSI、Gigabyte、ASRockといったマザーボードメーカーによって、独自のネジ形状を採用している場合があります。特に最近の高級マザーボードでは、ネジを使わずにレバーで固定する「ツールレス構造」も増えています。
古いマザーボードや一部の特殊なモデルでは、ネジのピッチ(溝の間隔)が標準と異なるケースがごく稀に存在します。そのため、汎用品のネジセットを購入する際は、自分のマザーボードの型番と製品レビューを照らし合わせておくとより確実です。
また、ノートパソコンの場合はさらに特殊なサイズが使われていることがあります。デスクトップ用のM.2ネジセットがそのまま使えないケースもあるため、ノートPCの増設を考えている方は、その機種専用のパーツとして販売されていないか確認してみるのも一つの手です。
マザーボードメーカー別の主なネジの特徴
・ASUS:最近のモデルは「Q-Latch」という樹脂製の回転留め具が多く、ネジ不要なことが多いです。
・ASRock/MSI/Gigabyte:標準的なM2ネジを採用していることが多いですが、ヒートシンク一体型のネジが使われている場合もあります。
M.2 SSDのネジを紛失した時の対処法

作業中にネジをポロッと落としてしまい、ケースの隙間に入り込んだり床で見失ったりした時のショックは大きいものです。しかし、冷静に対処すれば、ネジを失ってもSSDの増設を諦める必要はありません。
マザーボードの付属品を再確認する
新しいネジを買う前に、まずはもう一度だけマザーボードの箱の中を確認してみてください。M.2ネジは非常に小さいため、マニュアルのページに挟まっていたり、予備パーツの袋の隅に紛れ込んでいたりすることがよくあります。
また、マザーボード上のM.2スロットにあらかじめネジが仮止めされている場合もあります。「ネジがない!」と思い込んでいても、実はすでにスロットの受け側に刺さっているだけというパターンは自作PCあるあるの一つです。スロット付近をよく観察してみましょう。
もしマザーボードに複数のM.2スロットがある場合、使っていないスロットの方にネジが装着されていることもあります。そこから一時的に借りてくることで、当面の固定は可能になります。ただし、将来的に別のスロットも使う予定があるなら、早めに予備を入手しておくのが賢明です。
予備ネジ付きの汎用キットを購入する
どうしても見つからない場合は、Amazonなどで「M.2 SSD用ネジセット」を購入しましょう。これには通常、複数サイズのネジとスペーサー、さらには取り付け用の小さなドライバーまでセットになっているものがあります。
おすすめなのは、複数のマザーボードメーカーに対応した汎用キットです。こうしたキットを持っていれば、将来的に別のPCを組む際や友人のPCを修理する際にも役立ちます。価格もワンコイン程度から選べるため、精神衛生上の安心料としても安いものです。
購入時の注意点として、配送日数を確認してください。海外発送の商品を選んでしまうと、到着までに2週間以上かかることもあります。国内在庫があり、すぐに発送してくれるセラーを選ぶことが、作業を早く再開するためのポイントです。
ツールレス(ネジ不要)タイプへの交換
もしお使いのマザーボードが最新に近いモデルであれば、そもそもネジを使わずに固定できるオプションが用意されているかもしれません。最近では「プラスチック製のクリップ」や「回転式のノブ」だけでSSDを固定できる仕組みが普及しています。
また、サードパーティ製のアイテムとして、ネジを使わずにM.2 SSDを固定できるゴム製のプッシュピンのようなパーツも販売されています。これらはネジを回す手間が省けるだけでなく、紛失の心配も少ないというメリットがあります。
ただし、これらのツールレスパーツはマザーボード側の穴の形状に依存するため、すべての環境で使えるわけではありません。基本的には、元々設計されているネジ固定方式を守るのが最も安全で確実な方法であることを忘れないでください。
紛失したネジがPCケースの中で見当たらない場合、マザーボードの裏側や電源ユニットの隙間に入り込んでいる可能性があります。そのまま電源を入れると、ネジが回路をショートさせて故障の原因になる恐れがあるため、可能な限り探し出すか、ケースを軽く振って異音がしないか確認しましょう。
正しい取り付け方法とネジ締めのコツ

適切なサイズのネジが手に入ったら、次は取り付け作業です。M.2 SSDは非常に繊細なパーツですので、ネジを締める際にもいくつか守るべきマナーがあります。正しく取り付けることで、接触不良などのトラブルを防ぐことができます。
静電気対策を忘れずに行う
ネジを触る前に、まずは自分自身の体に溜まった静電気を逃がしましょう。冬場などは特に注意が必要で、指先から放電された静電気がSSDのチップやマザーボードの回路を破壊してしまうことがあります。
作業前に金属製のドアノブやPCケースの金属部分に触れるだけで、静電気はある程度逃がすことができます。より安全を期すなら、静電気防止手袋を着用したり、リストストラップを使用したりするのが理想的です。
また、ネジ自体は金属製ですが、非常に小さいためピンセットを使って扱いたくなるかもしれません。その際は、先端がプラスチック製のものや、絶縁コーティングされたピンセットを使うと、万が一基板に触れてしまった時のリスクを軽減できます。
斜め30度の角度で差し込む
M.2 SSDをスロットに差し込む際、水平に押し込もうとするのは間違いです。正しい手順は、端子部分をスロットに対して約30度の角度で斜めに差し込むことです。奥までしっかり入ると、カチッという手応えとともにSSDが斜めに浮いた状態で止まります。
この浮いた状態から、指で優しくSSDを押し下げてスペーサー(台座)の上に乗せます。このとき、ネジ穴の位置がぴったり合っていることを確認してください。もし穴がズレている場合は、差し込みが甘いか、逆に奥まで入りすぎていないかをチェックしましょう。
無理な力で押し下げると端子を痛める可能性があるため、スムーズにネジ穴が重なることを確認してからネジ作業に入ります。この「斜めに差し込んでから倒す」という動作は、M.2 SSD取り付けの基本中の基本です。
締めすぎは禁物!適度な力加減で
ネジを締める際、最もやってはいけないのが「力いっぱい締め込むこと」です。M.2 SSDのネジは非常に小さく、ネジ山も浅いため、強く締めすぎると簡単にネジ頭が潰れたり(なめる)、マザーボード側のネジ山がバカになったりします。
コツは、ドライバーを指先で軽く回していき、止まったところから「キュッ」とわずか(数ミリ程度)に増し締めする程度にとどめることです。SSDが動かなくなり、しっかりと固定されていればそれで十分です。
使用するドライバーも、サイズが合ったものを選んでください。通常は「PH0」や「PH00」といったサイズのプラスドライバーが適合します。サイズの合わないドライバーを無理に使うとネジ頭を痛める原因になるので、100均の精密ドライバーセットでも良いので適切なものを用意しましょう。
おすすめのM.2 SSDネジセット・周辺アイテム

どのネジを買えばいいか具体的に知りたい方のために、定番の商品や一緒に持っておくと便利なアイテムを紹介します。これらを用意しておけば、今後のPCメンテナンスがぐっと楽になります。
アイネックス(AINEX)のネジセット
自作PCユーザーの間で定番中の定番といえるのが、アイネックス(AINEX)社が販売しているパーツセットです。特に「M.2 SSD固定ネジセット」は、多くのパソコンショップで取り扱われており、信頼性が非常に高いです。
このセットの良いところは、単にネジが入っているだけでなく、マザーボードに取り付けるためのスペーサーも同梱されている点です。また、ワッシャーが付属しているモデルもあり、ネジの長さが微妙に合わない時の調整も可能です。
価格も数百円と非常にリーズナブル。パッケージもしっかりしているので、余ったネジを保管しておくのにも便利です。迷ったらまずはアイネックスの製品を探してみるのが、最も失敗の少ない選択肢と言えるでしょう。
ヒートシンクとセットになったモデル
もし、高速なNVMe SSDを増設する予定であれば、ネジ単体ではなく「ヒートシンク(冷却用パーツ)」とネジがセットになった商品を購入するのも賢い選択です。M.2 SSDは動作中にかなり高温になるため、冷却対策は欠かせません。
市販のM.2ヒートシンクには、固定用の専用ネジがあらかじめ付属していることが多いです。これを使えば、ネジ紛失の問題を解決しながら、同時にSSDの熱対策も行えるため一石二鳥です。見た目もスタイリッシュなものが多く、ケース内のドレスアップにもつながります。
ただし、マザーボードによっては元々豪華なヒートシンクが備わっている場合もあります。その場合は、マザーボード付属のヒートシンク固定ネジを流用することになるため、改めてネジだけが必要になるかもしれません。自分のマザーボードの構成をよく確認してから購入しましょう。
精密ドライバーセットも用意しておこう
M.2 SSDのネジは非常に小さいため、家庭にある一般的な大きさのドライバー(2番ドライバーなど)では大きすぎて回せません。この機会に、スマートフォンや小型家電の修理にも使える精密ドライバーセットを一つ持っておくことをおすすめします。
「PH00」「PH0」といったサイズのプラスビットが含まれているセットであれば、M.2 SSDのネジにぴったり適合します。先端に磁石(マグネット)がついているタイプを選べば、小さなネジを吸い付けて保持できるため、ケースの中にネジを落とすリスクを大幅に減らすことができます。
最近では1,000円から2,000円程度で、何十種類ものビットがセットになった便利な道具箱も売られています。これ一つあれば、自作PCの組み立てからメンテナンスまで、あらゆるシーンで活躍してくれる心強い味方になります。
| アイテム名 | 特徴 | おすすめの人 |
|---|---|---|
| アイネックス ネジセット | 標準的なM2ネジとスペーサーのセット | 確実に固定したい、予備が欲しい人 |
| M.2 ヒートシンクセット | 冷却パーツとネジがセットになっている | 熱対策も同時に行いたい人 |
| 精密ドライバーセット | 多サイズのビットが揃い、磁石付きが多い | 作業効率を上げ、紛失を防ぎたい人 |
M.2 SSDのネジサイズと購入場所についてのまとめ
M.2 SSDを固定するためのネジは、一般的に「M2×3mm」というサイズが標準です。この非常に小さな部品は、ストレージを物理的に支え、安定したデータ通信を維持するために欠かせない重要な役割を担っています。
もし紛失してしまった場合は、ホームセンターや100円ショップで探すよりも、Amazonなどのネット通販や、パソコン専門店(ドスパラ、ツクモなど)で購入するのが最も確実で効率的です。数百円でスペーサーとセットになった汎用キットが手に入るため、無理に代用品を探す必要はありません。
取り付けの際は、静電気に注意し、斜め30度の角度で正しくスロットに差し込むことを意識してください。ネジを締める力加減は「軽く止まるまで」が鉄則です。締めすぎによる破損に注意しながら、適切な道具を使って作業を行いましょう。
この記事で紹介した情報を参考にすれば、もうネジのサイズや購入場所で迷うことはありません。大切なM.2 SSDを正しく、安全に取り付けて、快適なパソコンライフを楽しんでください。


